まず微分が出てくる。ひたすら微分である。
そうやって、eとか sin(x), cos(x) , log など 振る舞いをもとに作り出していく。楽しい。
円周率から微積分までというサブタイトルだが円周率そのものは早いうちから#で保留されたまま使い続ける。 微分⇒積分⇒円周率の計算 というながれだった。
掛け算と足し算が分かれば読めるとかいうが、微分積分、引き算、分数、極限、、、などなどいろいろ前提知識(一度は取り組んだことがある、というレベル)は必要なことが多い。
数学を作るところの試行錯誤を一緒にやっている感じがあって、これも楽しく読めた。だけどやっぱり無駄な試行錯誤は少なくて、きれいな試行錯誤だな。
変分法や,クロネッカーのデルタあたりも出てきたが 一回読んだだけ(通し読みしただけ)ではまだよくわからん。今度は ノートにメモを取りながら読もう。
途中一か所に明らかな チェック漏れ を見つけたが、普通に読んでいれば間違いなのは明らかな箇所だ。(325ページ目の真ん中の3つの式のうちの2つ目の式)
昔の教科書では、関数を、函数と言っていたそうな。
「関数」と「函数」の字の違いから生まれる感覚の違い:二番手の疾走 - ブロマガイメージ的には函のほうだな。
本書では関数とは言わず「装置」と言い続ける。
そういう言い換えが多いが、なじんでしまった。
・言いかえの例
多項式⇒加乗装置
テイラー級数⇒郷愁装置
π⇒#
ピタゴラスの定義⇒近道の道のりの公式